secret 76 Unconsciously

舌を絡み合わせて、追って追われて、吸われたり吸ったりしながら、しばらくキスを交わしてた。
長いキスに頭がもうなにも考えられないくらいにボーっとなってしまう。
そんな私を抱き上げて、先生は寝室に連れていった。
キングサイズのベッドに放り出されて、そして先生はズボンを脱ぐとのしかかってきた。
腰のあたりに硬い感触があたって、それだけで身体の中心から蜜が溢れだす。
先生はついばむようなキスを何回か落として、私の脚を大きく広げた。
もうなにもつけてないアソコをじっと眺める先生。
寝室はベッドサイドのライトが小さめについてるだけで、暗いから、そんなにはっきり見えはしないと思う。
でも、見られてるっていうだけで、ぞくぞくしてきてしまう。
「指と舌、どっちがいい?」
薄暗い中で、にやって先生が笑うのが見える。
いつものように意地悪な先生に、恥ずかしさを感じながらもちょっとホッとする。
「………え……と、………両方……?」
恥ずかしいついでに、ぼそっと呟いてみた。
先生は目を細めて、
「淫乱実優」
そう言いながら顔をアソコに近づけてきた。
先生の吐息が近くに迫ってきて、ドキドキする。
だけど寸前で、なぜか先生は動きを止めた。
「―――忘れてた」
呟いた先生がベッドサイドに手を伸ばし、なにかを取った。
そしてピッと音がしたかと思うとテレビがついた。
「……先生?」
「ちょっと待ってろ。……ほら」
リモコン操作をしてた先生が顎でテレビをさす。
つられて見ると、放送されてたのは………ゆく年くる年……。
「ちょっと過ぎてるな。悪かったな、忘れてて」
「え? 別にいいんですけど……って………ひゃ!」
このまま中断で見るのかな!?、と思った瞬間、先生の舌が突起を捉えた。
「っやぁっ」
急激な刺激に堪え切れなくって身体が跳ねる。
「ヤじゃないだろ? お前が両方って言ったんだからな? あと、ちゃんと見ろよ、テレビ」
唇を歪め、先生はまた突起を舐めだす。
そして舌は割れ目へと移動して、ナカへと入り込んでく。突起は指でぐりぐりと摘まれて。
「ぁん、っあ! ……あ、あ……っ、やぁんっ」
どうしようもないくらいに蜜が溢れてるのを感じる。
気持ちよくって、気持ちよくって、いまにもイってしまいそう。
舌がナカを這い回って、突起を強く擦られて、ビリビリとしたしびれみたいな快感が全身を駆け巡る。
「んう、やぁっ! もうイっちゃ……っん、んっ……ぁっ!」
ナカを犯していた舌がズルッと出ていった。間をおかずに突起がきつく吸われて、同時に二本の指が突き刺さる。
「っあ、あん、あ……っ! あぁ…んんっ!!!」
ジュプジュプ蜜を掻きだすようにナカをバラバラに動き抉る指。
舌で転がされ、きつく吸い上げられる突起。
「イっ、……や、ああ、ああんっ!!」
びくびくっと大きく腰を揺らして、呆気なく今日二度目の絶頂を迎えてしまった。
「―――ちゃんと見てるか、テレビ?」
余裕たっぷりの先生は笑いながら、私を横向きにする。
そうすることでテレビが見やすくなるけど、テレビなんて見てる余裕なんて私にはあるはずない。
ただぼんやりとお寺の風景がうつるテレビに視線を向ける。
その間もびくびくとアソコが痙攣してるのを感じながら、次にくる快感を待ってる。
ぐいっと先生が片手で私の片足を大きく上に持ち上げた。
そして一気に入ってきた。
「っあ! っ……は……あ、…ん……ぁっ」
熱くて硬くて大きいモノが奥まで突き刺さってる。
「……お前のナカ、どろどろ……」
ほんの少し掠れた先生の声。
「動くぞ」
続けて言われた言葉のあと、予告通りに、だけど激しすぎる律動が始まった。
グチュグチュと結合部から卑猥な粘着質な音が溢れてる。
横向きになったままの私のナカに強く打ちつけられる腰。
「ぁ! っあ、や、あんっ!! は……激し……っ、せんせ……っ」
最初からMAXじゃないのかってくらいに先生のモノが私のナカを擦り、最奥へと容赦なく突き刺さっていく。
「……激しいのが、好きだろ?」
低く艶っぽい先生の声と、パンパンって肌がぶつかりあう音と、私のナカで暴れる熱いモノに全身が溶けてしまう気がする。
もうなにも考えられないくらいに気持ち良くって、
「あ、っあ……、イ……ィ……、もっ…と……せんせっ、あんっ……んっ」
腰を振ってしまう。
それなのに―――突然先生の動きが止まった。
せんせい、って呼びかけようとしたら先生の手が背中に回り込んで私を抱き起こす。
先生の脚の上にまたがった状態だから、体重がかかって先生のモノが一層奥まで届く。
「んっ……は……ぁ」
ぴったり先生の胸板に寄り添う。先生の背中に手をまわして抱きついて、堪え切れなくって腰を少し上下させる。
「……実優」
「ん……ふ……ぁ……、……は…い…?」
先生動かないの?
動いてほしいのに。
そう思いながら見上げると、先生はテレビのほうを見てる。
「せんせ……?」
「―――あけましておめでとう」
「……え?」
あ。
そう、だ。
ゆく年くる年があってるってことは、もう年越しだったってことで……。
そしていま、新しい年になったんだ。
「……あ……、あけまして……おめ」
おめでとうございます、って言いたかったのに。
ぐいっとまたベッドに押し倒されて、また激しく先生のモノが動き出した。
「んう、ぁあ!! ひゃんっ、ぁっ、んっ……はっ……ぁ…あん」
一気に昇り詰めてしまいそうなほどの快感に、先生にしがみつく。
ぐっと頭を押さえられたかと思うと先生の舌が口内にねじりこんできた。
「んんっ……ん……ぁ……」
歯列をなぞって這い回る舌。
喘ぐ声は全部先生の口内に飲みこまれていって、息苦しくなるけど、それさえも快感に変わる。
「……っ……」
先生の小さい呻きが微かに聞こえてぼんやり見れば、眉根を寄せた先生と目が合う。
「……キスしたら一層締めつけられたんだけど……」
「……だって」
「だって?」
そしてまた動きが止まって、今度は緩やかに出し入れされるモノ。
ズズっと出ていってしまうのがわかる。
ゆっくりとした感触に喪失感さえ覚えるけど、すぐにグッと最奥まで突き刺される。
「んっ!! っは、ぁん」
「だって、なんだよ?」
ゆっくりなのに強い突き上げに、じわじわ悪寒にもにた快感が背中を伝ってく。
「……実優…?」
ほら、と答えを催促する先生を涙目で見つめる。
「……って……キス……」
「キスが?」
「きもち……イイ……から」
「ふー…ん。じゃぁ」
ペロり先生が私の唇を舐める。
「もっと締めつけてみせろよ」
意地悪に笑う先生にまた唇を塞がれて、熱く舌を絡め合わせる。
また突き上げが激しくなって、先生の舌を噛みそうになっちゃうけど、ただ夢中で舌を絡めてた。
「っん……ふ……んん……っ」
クチュクチュと唾液が混ざりあう音と、バシッバシッと激しい律動の音。
くらくらするくらい気持ちいい。
もっともっと、って思う中で、もっとっていう余裕がなくなるくらいの快感が襲ってくる。
びくびく脚が痙攣し始めて、絶頂の大きな波がすぐそばまできてるのがわかる。
もうキスをする余裕はなくって、ただ先生の舌に翻弄されるだけ。
そして先生の手がぐにゃぐにゃと大きく胸を揉みし抱いて。
「ん、ん、んん……ッ! ん―――……っっ…!!」
目の前が真っ白になる感覚と、自分の中から何か出ちゃうような、そんな快感にガクガク身体を揺らし背中をのけぞらせて3度目の絶頂を迎えた。
「……っ、……くっ……」
アソコが収縮し痙攣しているのがわかる。
その中で先生のモノがひと際膨張した次の瞬間、ゴム越しに熱くたぎるものが吐き出されたのがわかった。