secret 46 終業式と保健室

先端からは先走り汁が出てて、ちょっとしょっぱい。
サオの部分を手で上下しながら先端を舐めまわす。
硬度が増していって、ドキドキする。
先生の顔をちらり上目に見ると表情はあまり変わらず余裕そうだった。
先生に視線を向けたままゆっくり口に含んだ。
唾液を絡ませて、口をすぼめて、舌で舐めながら上下する。
そして袋をかるく揉んで……。
「……、……く……っ……」
ほんの少し先生が顔を歪めた。
その眼がギラギラとしてる。
先生を感じさせてるっていうことに、私はますますドキドキして激しく唇を動かして、先生のモノを扱いた。
「……っ、実優……お前…」
微かに息を上げた先生。
耐えるように眉を寄せながら、私の頭を掴む。
「……ほんっとーに、相当仕込まれてるな」
誰に、とは言わなかったけど先生の言ってることはわかる。
仕込まれたっていう表現があってるのかわかんないけど。
でも、ゆーにーちゃんが気持ちよくなるためだったら私はなんでもしてた。
後頭部に回された先生の手が、私の動きを加速させようとゆすってくる。
出来るだけ喉の奥まで入るようにしながら出し入れした。
ちょっと苦しいけど、熱くなっている先生のモノからヌルヌルしたものが出てくるのが嬉しくって、喉の奥を締めるようにして受け入れる。
「っ……、くっ……、は……」
私の頭を動かす先生の手も早くなっていく。
上から聞こえてくる先生の上擦った声に触られてもいないのに、私までどんどん気持ち良くなってしまう。
ジュポジュポ。
口をすぼめて激しく上下して。
「……ッ! クソッ」
舌うちする先生の荒々しい息遣いと同時に私の口のナカで先生のモノが膨張して喉の奥に熱い液体が叩きつけられた。
熱い精液をごく、ごく、って飲み干す。
出尽くしたのを確認して、一旦先生のモノから口を離して舌で舐める。
精液の残りがないように、綺麗に舐めとった。
そして先生に言われてたとおりに口を使ってコンドームを装着する。
そのころには先生のモノも、また強度を増して反り返っていた。
「先生……、できましたっ」
一作業終えて、達成感で笑顔になってしまう。
もちろんアソコはひくひく疼いてて、ようやくって気持ちもあるし。
「……お前って」
そんな私とは反対に、なぜかため息をついた先生。
えっ……。
気持ちよくなかったかな……。
でもデたよね?
「エロすぎ」
呆れたような声だったけど、見上げた先生の顔は楽しそうに笑ってた。
先生の手が伸びて、私の頬を両手で包みこんで上向かせる。
「俺をイカせたご褒美に、お前の好きそうな保健室プレイにしてやるよ」
と言って、キスの雨が降ってきた。
え。
もうさんざんプレイしてる気がするんだけど?
って思ったけど。
先生のキスが、今までで一番優しくって甘かったから
――――ゆっくり目を閉じた。


瞼、頬、唇。
先生の唇が順に押し当てられていって、唇が合わさったときに、自然と口を開いたら、そっと舌が入り込んできた。
「んっ…ぁ……」
いつもと違って、私の反応を見ながら動く舌。
さっきイッた身体は、まだちょっと余韻を残してたから、キスだけですぐに芯から熱くなってくる。
キスしたまま抱き寄せられる。
先生の手がするすると慣れた手つきで服を脱がせていく。
「っ、せんせ」
まさか全部脱がされるのかな、って思って先生を見ると、どうやら保健室プレイのスイッチが入ってるらしい先生は―――
「橘……。実優って呼んでいいか? 優しくするから……。見せて?」
Sキャラはどこへ?な感じの優しい眼で、囁いた。
一度イッたけど、ずっと欲しかったモノはまだお預け状態。
それに、今自分がいるのは保健室のベッドで。
先生は……古文の先生だけど、いまは白衣を着てて保健医になりきってるみたいだし。
「…………はい」
先生のムードに充てられちゃったらしい私は……、頬を赤らめて小さく頷いてしまった。
それからセーラー服を脱がされて、もちろんスカートも脱がされて、下着だけの姿にされた。
ちょっとだけもう制服プレイはいいのかな、なんて頭の端で先生のことを考えた私は、毒されてるのかな?
「綺麗だ」
保健室に来たばっかりのころだったら、笑っちゃってたかもしれないセリフも、
いまはドキドキしちゃう。
先生は白衣を着たまま。何一つ脱いでない。
そんな先生にベッドに優しく押し倒されて、全身にキスされた。
下着もはぎ取られて、脚を広げられて、欲しかったモノではなくって、舌で何回もイかされる。
「っ、やぁ、も…う…っ、せんせ」
脚の間で揺れる先生の髪をすがりつくように掴む。
ジュルジュル、って溢れすぎてる蜜をすする音に、何度も身体が跳ねてしまう。
全身が熱に浮かされたみたいにふわふわしてて、イかされ続ける快感におかしくなってしまいそうな気がする。
「あんっ、ん…っ、……ぁ…っ! せん、せっ」
堪え切れなくって、ぎゅっと脚を先生に絡みつかせる。
ようやく先生は顔を上げて、視線を合わせてくれた。
ぺろりと口元を舐めながら先生が私の脚を持ち上げる。
ゴムをつけたままだった先生のモノは、変わらず力強く反り返ってて、
「実優……いいか?」
甘い声で訊かれて、頷いた。
ズ、ズッ。ゆっくりゆっくり、入ってくる。
「ん、っあ!! ぁあっ」
ようやく入ってきたモノが気持ち良すぎて、のけぞってしまう。
先生が覆いかぶさってきて、グチュグチュッて、抜き差ししながらキスしてくる。
ずっと焦らされてた分、くらくらするくらいに全身が快感で包まれてて。
「っぁ……ふ…っ…ぅ…んっ!!」
先生の口内に絶頂の吐息をこぼしながら、身体を痙攣させた。
「好きだよ、実優」
打ち付けるスピードが少しつ増す中で、落とされた先生の言葉。
イキつづける快感の中で、それを聞いて――――。
「わ、たしも……っ……、ぁんっ」
グチュッ
パシッパシッ
激しい律動に、私は言葉を途切れさせて喘ぐ。

『好きだよ、実優』
『私も、大好きっ……、ゆーにーちゃんっ』

いつも、ゆーにーちゃんと身体を重ねてたときに交わしてた言葉。
恋人同士ならきっと当たり前の言葉。
でも、それは久しぶりに聞いた言葉で。
もう、ゆーにーちゃんからは聞けないかもしれない言葉で。
朦朧とする頭が、勘違いしそうになった。