secret 2 はじめまして、なのに?

「えと…あの……今日1-Aに転入してきた橘実優です」
バカ正直に名前まで言っちゃった……。
『先生』は「転入生か、どーりで見たことないて思った」って言って小さく笑った。
「実優」
いきなり呼び捨て。
低い声で囁くように呼ばれて、少しドキドキしてしまう。
きっとていうか、絶対モテそう。
「来い」
『先生』が手招きする。
ちょっと躊躇ったけど、近づいた。
1メートルくらい距離をあけて立ち止まったら、いきなり『先生』の手が伸びてきた。
私の腕をつかむと引きずり寄せる。
「きゃっ」
びっくりして思わず声を上げてしまう。
『先生』が一瞬ニヤリと笑ったのがわかった。
そして私は教室の中に連れ込まれて、ガシャン、カチャリ、とドアが乱暴に閉まる音とカギのかかる音が聞こえてきた。

もしかして、ヤバい状況!?

そう思ったときには遅くて、壁に押し付けられてた。
『先生』が私を囲うよう両手を壁につく。
楽しそうな『先生』の目が私を見下ろした。
「実優が邪魔したから、俺イケなかったんだよね」
ニコリ、綺麗な顔で笑う『先生』
私はびっくりしすぎて何も言えなくて…。
そんな私に『先生』は続けた。
「さっきの続き、実優が責任もってしてくれよな?」
耳元で甘く囁かれて、『先生』の手が制服の上から私の胸を優しく揉みしだいた。
左手で腰を掴まれ、右手でやわやわと胸を揉まれる。
「っ…やぁ…ッ」
思わず声が出ちゃう。
『先生』は薄く笑うと「敏感?」って囁いた。
長い指が、衣服の上からなのにどうしてわかるのか、胸の蕾を摘む。
「ッ! ぁッ…」
びくり、身体が震えてしまう。
下肢部がムズムズするのを感じて、慌てて身体をよじる。
「や、やめてくださいっ」
『先生』を押しのけようとしたけど、両手を掴まれ押さえられた。
「実優」
『先生』は甘い声で呼んで、そしてキスしてきた。
「っ……、ンン……ッ」
舌が強引に口内に入り込んでくる。
まるで生き物のように口の中を犯される。
優しいけど激しくって、無理やり舌を絡めさせられて、
クチュクチュ、卑猥な音が口の中から頭の中へと響いてくる。
頭がぼーっとしてきて、身体が熱くなってく。
キスされながら、でも胸を揉む手は止まっていない。
「ッ……ん……っふ……」
やばい、って思う。
なにも考えられなくなってくる。
初対面の男の人、それも『先生』にキスされて胸を愛撫されてるのに、

もっとって思ってしまう。