secret 13 お昼休みは、波乱万丈!?

先生と会うのはこれで3回目。
校内ではほとんど会わない。
ほんとあの――――イケナイことをしてしまった、あの二回だけ。
だからちょっと無意識に警戒しちゃったけど、先生はメガネをかけてた。
仕事中はメガネをかけているらしい。
そしてものすっごく意外なんだけど……。
先生は真面目な先生として有名なんだって。
七香ちゃんに松原先生のことを聞いたんだけど、七香ちゃんが言うには
『冗談も言わない真面目人間』
『宿題忘れると倍に増やされる』
『イケメンだからモテるけど、告白されても冷たく振る。女嫌いっぽい』
らしい………。
まじめ人間?
女嫌い?
誰が!?
空き教室でエ、エッチしてるし、初対面の私襲うし、二回も襲うし!(二回目は……同意かもだけど)
エッチ大好きエロエロ教師!!!って感じなんだけど!???
でも今目の前にいる先生は七香ちゃんが言うように、真面目そのものって雰囲気をしてる。
いつもの悪そうな笑みはまったくない、無表情。
冷たい空気さえ漂ってるし……。
「橘。いま時間大丈夫か?」
「あ、はい」
「お前、1−Aだったよな」
「はい」
「古文担当前園先生だろ? さっき前園先生が諸事情あって早退されたんだ。それで次の時間にある1-Aの授業が自習になるのでそのためのプリントを用意してる。いまから取りにくるようにA組に行こうとしていたんだ。橘、悪いけどお前持っていってくれないか?」
喋り方までいつもと違う固い口調。
仕事モードの先生を見るのは初めてだから、すごい変わり様に驚いてしまう。
「は、はい。わかりました」
真面目な先生に戸惑いながら頷いて、先生と一緒に準備室に向かった。
二回目の準備室。
室内に入ると、ちょっとあのときのことを思い出してしまう。
顔赤くなってないかな?
気になるけど、先生は私のほうなんか全然見ていない。
よかった。
ホッとしてると、
「橘、これ」
と、先生が手招きした。
「ちょっと量が多いんだけど、大丈夫かな」
「どれですか?」
先生の隣に行く。
その手元を覗きこんだ。
瞬間、いきなり背後から抱きしめられた。
「きゃっ! せっ、先生?! どうしたんですか?」
驚いて振り向くと―――

やっぱり悪い顔をした先生がいた……。




「お前、騙されやすすぎ」
笑いながら言って、先生が耳を舐めてきた。
「ひゃっ」
そのまま耳から首筋に這ってくる舌。
「やっ! せ、先生っ……。やめてくださいっ」
「なんで?」
「なんでって! いまお昼休みですよ!?」
「だから?」
「人来たらどうするんですか!」
「来ないよ。本当に前園先生帰ってるし。ここには今日俺だけ」
「で、でも……や……っぁんっ」
スカートをまくられて両手でお尻をつかまれて、ぐにぐにと強く揉まれる。
「んっ…ゃ…ァ」
「お前ってどこでも感じれるんだな」
楽しそうに先生が言う。
「元カレにでも開発された?」
「……っ……そんな、こと……っ」
「へー。図星なんだ」
「………ッんっ」
「ま、慣らす手間がはぶけていいな」
意地悪く目を細めた先生が顔を近づけてくる。
キスされる!
慌てて顔を避ける。
だっていまはお昼休み。
ここの準備室は人気のあまりないところにあるけど、でもたまに足音が外でしている。
だからさすがに今はまずい、まずすぎる。
「先生っ…! 見つかったらどうするんですかっ!」
「だから大丈夫だって。鍵もかけたし」
「ええ? いつの間に?!」
「それに実優」
急に低い声で名前を呼ばれてドキッとする。
「お前が声出さなきゃ大丈夫」
「………無理です」
恥ずかしいけど、しょうがないよね……。
だって先生この前激しすぎたし声抑えろっていっても出ちゃうよ。
「無理無理! もうすぐ予鈴もなっちゃうし」
「まだあと15分ある。問題ない」
「無理ですって!」
「じゃぁ。お前がすればいい」
「は?」
意味がわからなくって先生を見上げるとお尻を触っていた手が前に伸びてきた。