らぶらぶでいきましょう♪ 8

立ち上がった先生が息が上がってる私の唇を塞いでくる。
イった余韻で敏感な身体はキスだけでも反応して絡んでくる先生の舌にますます熱くなってしまう。
「……ふ……っぁ」
唇の端からこぼれた唾液を先生の舌がぬぐう。
至近距離で目が合って、たまらずに先生の腰に足を絡めた。
先生は私の行動に喉を鳴らしながらベルトを緩める。
「淫乱」
そう囁かれるけど、否定できないから先生の胸元に顔を押し当ててしがみついた。
腰を引き寄せられ中心に熱く硬いものが押し当てられる。
ぬるぬると焦らすように先端を触れさせてくる先生を見上げて
「……晄人っ」
って呟いたら、薄く笑った先生が一気に腰を押し付けてきた。
「っ、あんっ」
ナカを押し広げる硬い感触と奥まで突き刺される衝撃に身体が跳ねる。
深く挿入されたまま奥をぐりぐりと突かれる。
気持ちよくって一層深くなるよう勝手に腰が動いてしまってた。
「実優」
呼ばれて顔を上げると舌で唇を舐められて、口内にはいってくる舌にまた侵される。
「んんっ」
くぐもった喘ぎ声と、結合したところから響いてくる水音と、机が微かに揺れ動く音。
「っぁ……んっ」
角度を変えて続くキス、そして律動の合間に先生の手がやわやわと胸を揉んでくる。
身体中が溶けちゃうんじゃないかってくらい熱くてしかたない。
私の肌を滑る先生の手が愛おしくってしょうがない。
もっと、もっとって、動く身体に先生の動きもだんだん激しくなっていって、また絶頂の波が押し寄せてくるのを感じた。
「……あき……っ」
唇が離れた一瞬に、イキそうなことを伝えようとするけど、すべてを飲み込むように唇を塞がれてしまう。
呼吸もままならないくらいのキスだけど、でも全部快感に変わってく。
もう、ひたすらに快感をえるために夢中になってた。
だから―――。
「……ん……ん? ……あき、と?」
突然先生の動きが止まって、ぼうっとした頭で先生を見つめた。
先生は「しっ」と私の唇に手をあてる。
つい舌でその掌を舐めると先生は呆れたように私を見下ろしたんだけど―――。
「―――……よ」
「―――……じゃない?」
不意に廊下から聞こえてきた声と足音に一気に現実に引き戻されて身体が固まった。
「もー、ここどこー?」
「わかんないー。この学校広すぎー!」
女の子二人組ぽい。
迷ってるみたいだから他校の生徒なのかも。
通り過ぎるまで黙っておかなきゃって息を殺してたのに、なぜかその子たちの足音がいま私たちがいる部屋の前で止まった。
「ねぇ、疲れたー! 休憩しようよ」
「こんなところでー?」
「クレープ食べよう」
「しょうがないなー。じゃあ、ユイに迷ったってメールしておこうかな」
「そうしなよー」
ドアの向こう側で交わされている会話。
「………」
私と先生は黙って見合わせる。
正直ちょっと残念で拗ねるように小さくため息をついてみせた。
「せっかくイキそうだったのにな?」
そんな私に耳元に顔を寄せて小声で囁いてくる先生。
熱い吐息混じりの囁きがくすぐったくて身をよじりながら先生の首に手をまわして私も耳元で囁き返した。
「……ほんとうだよ」
「イきたいか?」
「う……ん。イきたかった……」
まだ身体中を疼かせてる熱がそんな簡単に引くわけもないから素直に頷いた。
「―――了解」
笑いを含んだ先生の声が聞こえてきて、ぽかんとした瞬間、繋がったまま抱きあげられた。
驚いて先生を見ると先生はニヤッと笑ってて私を床に立たせると一旦離れる。
ずるっと抜け出る感触に声が出そうになるのを押さえていると、先生の手が私の身体を床にひざまずかせて、そして―――。
「え、え?」
「静かにしろよ」
焦る私は四つん這いの格好にさせられて。
「え? ま―――」
背後から押し当てられた熱にびくんって身体が強張る。
まさかって思ったとたんに先生のモノにまた貫かれた。
「……っ!」
さっきまでの勢いを取り戻すようにいきなり激しく突き上げてくる。
イく寸前だった身体は擦れ合う刺激にあっというまに快感を増幅させていく。
「……ゃっ、あ……っ」
ぐちゅん、と長いストロークで最奥へと何度も腰を落ち着けてくる先生。
蜜がだらだらと溢れて太腿まで流れてきてしまっているのを感じる。
声を耐えるのもきついくらいだけど、すぐ外には人がいるから我慢しないわけにはいかなくって唇をきつく噛みしめる。
「あ、このパフェなかなか美味しいよー」
「ほんとだ!」
楽しそうに笑ってる女の子たちの声を聞きながらドア一つ挟んだだけで淫らな行為をしてるんだって思うとものすごく恥ずかしくってたまらない。
ばれたらどうしようって不安になっちゃう。
だけどそんな不安なんって蹴り飛ばしちゃうくらいに腰を打つ付けられて頭が真っ白になりかける。
「……っあ!」
律動はそのままで、不意に繋がったすぐそばにある突起を指で捏ねまわされた。
「……なんか言った?」
「え?」
「声しなかった?」
向こう側で不審そうな声が聞こえてきて声を押し殺す。
なのに先生はそれを邪魔するように背中にのしかかってくると胸まで揉んできて、たまらず身体が痙攣してしまう。
声も耐えきれなくって慌てて手で口を押さえた。
ズンズン突かれて、敏感な部分を一斉に責められて。
片手だけ床について身体を支えていたけど力が抜けていってしまう。
がくんって肘から力が抜けて腰だけを持ち上げられている格好になってしまった。
「気のせいじゃない?」
「そうかな?」
心配だった女の子たちはなんとか誤魔化せたみたいで少しホッとするけど先生の攻撃は休むことないから身体は上り詰めていってしまう。
グチャグチャと、外まで聞こえちゃうんじゃないかってくらいの水音を響かせながら最奥まで突かれて―――。
「っ……ン!!!」
必死で口を押さえながら全身を痙攣させて、2度目の絶頂に達してしまった。
びくびくと震える脚から力が抜けそうになるけど、先生の手がしっかりと腰を抱えるから崩れることはない。
でもイったばっかりだっていうのに先生はスピードを緩めはしたけどゆっくり抜き挿ししてくるから強い刺激に何度も頭の中が真っ白になっちゃう。
「っ……ぁ」
気持ちよくて、良すぎて、つらくって。
小さく首を振っていると先生が動きを止めて私を抱き起こした。
繋がったまま向きを抱えられて対面で抱きあう。
「淫乱…」
少し呼吸の乱れた先生が熱っぽい声で囁く。
「ばか……!」
廊下に人がいるのに、って力入らないけどちょっと睨むと、ふっと笑って腰を軽く揺すってくる。
「……んっ」
先生の肩にしがみついて声を耐える。
その時廊下で携帯の着信音が鳴りだした。
「もしもーし。―――うん、そうそう! いまねー、国語準備室のところ!」
先生が下から突き上げてくる。
「えーと、うんうん、わかったー…」
どんどん喋っていく声が遠のいて、足音も遠ざかっていった。
静かになった人の気配のない廊下。
それに気が緩んだ私に激しく腰を打ちつけて、先生は私の身体を床に押し倒した。
「ずいぶん感じてたみたいだな?」
ふっと笑って片脚を先生の肩に乗せられる。
ぐっと押し付けられた腰。奥の奥まで突き刺さる硬いモノに背筋がのけぞってしまう。
「っん……そ、んなこと……ないっ」
「うそつけ。いつもより締まりまくってたぞ」
―――淫乱。
そう先生は目を細めながら律動を速める。
違うって言いたいけど、激しく身体を揺さぶられて言葉にならない。
「ぁんっ……っや!」
どんどん、どんどんスピードが上がってくる。
責め続ける先生の顔が余裕なく、眉を寄せていて。
それを見ると蜜がますますあふれ出るのを感じるなんて―――どうにかしちゃってるんだろうか。
「あき……っ、も……イっちゃう……っ」
もうっていうより、また、なんだけど。
ガクガクと身体が震えてきて一番大きい快感が押し寄せてくるのを感じた。
「……イけよ……っ」
イク寸前の先生の掠れた声が好き。
子宮まではいっちゃうじゃないかってくらい激しく突きあげられた瞬間、目の前が真っ白になって息もできないくらいに意識が遠のいた。
そしてすぐあとに奥で吐き出された熱いものを感じて私のナカがそれを搾り取るように収縮するのを感じながら、覆いかぶさってくる先生の優しいキスに目を閉じた。










「あー……スカート皺になってる」
後処理を済ませて立ち上がってみると当たり前なんだけど皺になってるスカートを見てため息をついた。
「平気だろ、それくらい」
また煙草を吸い始めた先生が言いながらスカートをっていうよりもお尻を触ってくる。
「変態!」
「変態はお前だろ。廊下に人いるのにイきまくってただろ」
煙草を口に咥えニヤっと笑った先生に腰を引き寄せられる。
確かにイっちゃったけど……。
「先生のせいでしょ! やめてくれないから!」
「俺はイきたいって言ったお前の望みを叶えてやっただけだ」
「……もうっ!」
少し膨れて顔を背けると先生が私の顎を掴み上げた。
セットされていた髪型は少し乱れてて逆にそれが色っぽくなってる。
そういえば先生なんでこんな格好してるんだろう?
ホストまがいな、やくざみたいな、普段の先生とはまったく違うファッション。
改めて先生の格好を見つめて先生に訊いてみようとした。
でもそれより先に、煙草の匂いを絡めたキスが落ちてきて、条件反射で目をつむる。
キスは触れるだけのもので、口内に入り込むことなく唇を舐めて離れていった。
「リベンジ成功」
「……え?」
突然の言葉の意味がわからなくって首を傾げる私に先生が煙草の煙を吹きかけてくる。
「ちょ! けむい!」
意地悪なんだから!って睨むけど、先生に効くはずなくって楽しげに笑ってる。
「もうっ、いみわかんない! リベンジってなに?」
口を尖らせながら訊いてみたら先生は煙草を片手に私の首元に顔を埋めた。
「ここでもう一度ヤろうと決めてた」
笑いを含んだ先生の声に、
「ここでって……」
意味わかんない―――と私は国語準備室を見渡して、ふと、考えた。
ここで最後に先生にあったのはいつだっただろうって。
もう半年以上前のことを思い出していきながら、思い当ってチクンと小さく胸が痛んだ。