体面座位になりより深くまで突き刺さったせいか実優は眉寄せて俺の腕を強く握りしめる。
「淫乱だな。実優は。エッチなやつだって、この前思ったけど……ナカも相当エッチだし？」
予想以上に具合のいい身体だ。
相性も良いのかもしれない。
「やっ……、ひゃ…ァんっ…ッ」
「イイ？」
目を潤ませて快感に染まっている実優は答える代りに喘ぎを上げる。
「激しいほうがイイ？」
耳元で囁いて、そのままそこへ舌を這わせながら一気に激しく突きあげた。
粘着質な音と、肌と肌がぶつかる音が室内に響く。
「ッ！ やぁッ……ダメ……ッ…はッ……あっ…ッ」
だめ、と言うわりには俺の律動に合わせて腰を揺らしている実優に笑いが漏れる。
だがなかなかに厳しい状況だ。
熱すぎる膣内と摩擦によって生まれるさらなる熱と、痙攣し纏わりついてくる肉襞。
呼吸さえも熱くなってくるのを抑えるようにゆっくり息を吐き出しながら実優のブラウスのボタンを外していく。
少し強めに胸をわしづかみにして蕾をつねれば、実優は大きく背筋を震えさせ俺にしがみつく。
「やぁッ！」
締め付けが一層強くなり思わず声が上ずってしまう。
「あんま締めつけんな。ただでさえキツいのに……ッ」
「…ッてぇ…。あん…っ」
熱く甘い吐息が吹きかかってくる。
「……実優」
喘ぎを漏らすその唇も、咥内もすべて俺で埋め尽くすようにキスを落とし、貪る。
「ぁ……ッ……んっンン…ッ」
快感にのまれながらも必死に舌を絡めてくる実優。
それに満足して、褒美のように繋がった部分のすぐ上にある突起を抓った。
「もう一回、イケ」
俺の言葉に大きく反応する、その身体。
「ッ…！ イッ……っぁ…ああんッ！！」
きつく俺にしがみつくと同時に、膣内もきつく収縮する。
二度目の絶頂を迎えたらしい実優の中は激しく蠢いて俺を締めつけてきた。
「すごい締めつけ。実優の中熱くて俺のに吸い付いてる」
小さく身体を震わせてる実優に囁くが、そろそろ俺もヤバイ。
楽しむよりも、いまは欲を吐き出したいと、本能が告げている。
「俺、意外に正常位が好きなんだけど、ここでは無理だしな……」
後ろからもいいが、快感に歪む表情を見るほうが面白い。
だが床は清潔とは言えないし、制服が汚れてしまうのも気の毒だから仕方ない。
実優の中から一旦自身を引き抜いた。
「机に手、ついて」
言われるまま緩慢な動作で実優は机に突っ伏す。
すかさず一気に後ろから貫いた。
「っあッ……、やぁッ…」
イクために激しく腰を動かす。
最奥を突きまくれば、イったばかりで快感が大きすぎるんだろう実優が背中をのけぞらせている。
俺のを締めつけている内壁を抉るように突き動かしながら胸を揉みしだき、そして下の突起にも触れた。
「…あっ、あっ…ぁっ、ダメ…ぇッ！ やあ、イッちゃう！」
その言葉通り、また絶頂に上り詰めてるらしい身体は痙攣し、膣内もこれまで以上に蠢いて収縮している。
俺自身も限界を感じて、一層律動を速めた。
精射感がもうすぐそこまで来ている。
イきそうになって喘ぎ続ける実優に、言葉をひとつ落として。
「ッ……、実優っ……イクぞ――――ッ」
奥へ奥へと張りつめた自身をねじりこんだ。
「やぁ〜っ！！！」
3度目の絶頂を迎えたらしい実優の膣内がギリギリと俺を刺激して、耐えきれず俺も欲を吐き出した。
ゴム越しだが、まるで搾り取るように絡みつく肉襞に欲を全部出し切って、気持ちよさに身体が震えた。
何度かゆっくり腰を動かして余韻を味わってから自身を引き抜いた。
実優は脱力したように床に座り込む。
手早くゴムを処理し身支度を整えて、実優の傍らに屈みこんだ。
「大丈夫か？」
「……はい」
まだ息を乱して実優は頬を上気させていた。
潤んだ目がまだ物欲しげに揺れている。
やっぱり―――可愛い顔してエロくさい。
ふっと笑いが零れ、実優に触れるだけのキスをした。
「先生てキス好きですね」
少し不思議そうに実優が訊いてくるから、その頭を撫でる。
「キスも愛撫の一つだからな」
まあキスのせいで勘違いをする女もいるが、ゲームを一層面白くするためにはキスも重要な駒の一つ。
単純にキスは嫌いじゃない。
答えながら手に持っていたティッシュで実優の内股を拭く。
さっきまで俺のモノが入っていたソコは赤く口を広げている。
「ひゃっ!?　じっ自分で出来ますっ」
顔を真っ赤にさせて、あわてて身を捩る実優。
「いいよ。もう拭いたし」
ティッシュを丸めて机のそばにのゴミ箱に投げ入れた。
「それにしても…」
実優に羞恥を煽るように笑いを浮かべ、秘部を視姦する。
「まだ物欲しそうにしてるぞ？ ヒクヒク動いてるし。ぱっくり割れてるし。実優は本当にヤらしいなあ」
低く言えば、実優はさらに顔を赤くして身じろぎする。だがソコは拭いたばかりだというのにまた濡れていっている。
もう一度触れて、指を突っ込んでかき回したくなる。
が―――、シだしたら止まらなそうだから自制をかけた。
「もう一回くらいしたいとこだけど、まだ仕事が残ってるんだよ。残念だけど今日はここまで」
実優の脚から手を離し立ちあがって上着を羽織る。仕事の時は必ずかける伊達眼鏡をかけながら口角を上げた。
「来週には仕事も落ち着くし、冬休みも二週間後には来るし。そしたらお前が満足するまで抱いてやるよ」
俺の言葉に実優は戸惑った表情を浮かべたが否定はしなかった。
実際俺もまだシたりない。
どれだけその身体が開発されてるのか、楽しませてもらおう。


そうして始まったゲーム。
この時はまだこのゲームにどっぷりとハマるなんてことに、まったく気づいていなかった。