番外編 七香ツアーズin松原邸 おまけ2 

「ん〜……」
なんだかすっごく寝苦しくって目が覚めた。
ぼんやり目を開けたら部屋の中は薄暗い。
……あれ?
私いつ寝ちゃったんだろう。
んー……と。なんだろ……そういえば今日は七香ちゃんたちが遊びに来たよね?
あれ?
みんなどうしたのかな。
暗いってことは帰ったのかなぁ?
なんで覚えてないんだろ??
ていうか……なんで頭がすっごく痛いのー!?
頭がズキズキして、身体もだるくって、寝がえりしようとした。
「………」
……え?
「………えええ? な、なにコレぇ!??」
叫んだ。
思わず、叫んじゃった。
だってだって、身体が動かないんだもん!!
全身が縄で縛られてた。
………しかも。
「な、なんで裸ー!???」
意味分かんない!
記憶も全然ないし、パニックになっちゃう。
とりあえずもがいてたら、ドアが開いた。
光りが差し込んで、いまさら先生のベッドの上で寝てたんだってことに気づいた。
「せ、先生っ!? これ、なに!?? 人が寝てる間になにしてるの!?」
ドアのところ立って煙草を吸ってる先生。
「いくらなんでも変態すぎだよ!?」
そりゃ変態ってことは知ってたけど、さすがに寝てる間になにかされてるってことはなかったのに。
縛るのだってなかったのに!
なんで急に!??
「ちょっと先生!! 解いてってば!!」
叫ぶと、ようやく先生がこっちに来た。
ギシっとベッドが軋んで、先生が私に馬乗りになった。
そしてふーっと顔めがけて煙を吐き出される。
「……っ、ちょ! ケホッ」
けむすぎてむせちゃう。
もう、なんなの!!??
煙のせいで涙目になっちゃいながら、先生を睨んで口を開こうとした。
だけど、先に先生が言った。
「ようやく女王様はお目覚めか」
「………はぁ?」
女王様?
意味分かんない。先生、頭でも打ったのかな??
なんだろう??って思ってると、先生が私の唇に指で触れてきた。
「覚悟しろよ? 女王様だろうがなんだろうが、きっちり調教しなおしてやるから、な?」
ほんとうに意味分かんない!
って、叫びたかったけど……、飲みこんだ。
だって、ニヤリと笑った先生の背後に鬼が見えたような気がして……言葉が出てこなかった。

いや……えと……だから、なになになにー?
誰か助けてー!!!!
なんて叫んでも、助けがくるはずもなくって。
一晩中、ううん、次の日の昼近くまで―――私は先生に責められまくったのだった。



おまけ☆☆2☆☆おわり