「お前が、アデールと儀式を交わしたという人間か」


冷たく、威圧感のある声。

だが、その姿は、まだ少年と呼べるもの。

ニヤリ、と笑いをひとつこぼし、その"少年"はジェルヴェの耳元に唇を寄せた。












「う、うわぁぁー!!!」
 ジェルヴェの絶叫が轟く。
「ジェ、ジェルヴェ様っ!」
 驚きに目を見開き、アデールは力いっぱい手を伸ばす。






「なぜ、人間が"ここ"にいるのだ」
 刺すような視線がジェルヴェに向けられた。









蠢く空気。

暗黒の空。

そして響き渡る―――断末魔の叫び。















第2章






『ピクニックへ行こう!(仮)』
cooming soon...





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