secret 38 ともだち、だよね?

ふっと重なってくる唇。
冷たい空気の中、ひどく熱く感じた。
少しの間、熱を分け合うように、ただ唇だけを触れ合わせてた。
ペロ…、上唇を舌でなぞられて。
たったそれだけなのに、ゾクッとした。
思わずちょっと口を開けると、そっと歯列を割って和くんの舌が侵入してきた。
私の舌に軽く触れたのはほんの一瞬。
そのあとは口のナカをゆっくり、ねっとりと這いまわっている。
その間にコートのボタンが外された。
ブレザーとカーディガンはそのまま、ブラウスのボタンが真ん中あたりだけ2つくらい開けられるのを感じる。
ちょっと冷たい空気がその隙間から入ってきて、同時に和くんの手も入ってきた。
冷たい手が胸を覆うように包みこんで、優しく揉んでくる。
「……っぁ」
触れ合ったままの和くんの唇、その中に思わず吐息をもらしちゃう。
掌で押すように揉まれて、中心の蕾がちょっとづつ固くなっていってるのがわかるから、恥ずかしい。
固くなった蕾を指で挟むようにコリコリと弄られて、ピリピリって電流みたいな刺激が走って、また吐息がもれちゃう。
「っ……ふ……ぁ」
急に舌を絡められた。
くちゅ、くちゅって混ざり合う唾液。
口のナカと舌はものすごく熱い。
合間合間に息継ぎはできるけどキスはずっと止まらなくて。
胸への愛撫もとまらなくって身体の芯がジンジン、じんじんしてくる。
「……んっ……ぁ…」
ずっと腰のあたりにまわされてた手がゆっくり下りてきてスカートの中に潜り込んできた。
太ももをなぞって、中心に進んでくる指。
布越しに割れ目に触れられた。
「………湿ってる」
「………ぁ」
一瞬唇が離れて、和くんが呟く。
恥ずかしくて顔を赤くしてると、またすぐに唇を塞がれて。
そしてパンツの中に指がもぐりこんできた。
ヌルヌルと和くんの指が滑るのを感じる。
でも表面を滑るだけで、それ以上触ってこない。
舌と胸の蕾から湧き上がる刺激に蜜が溢れだしているのを確認するみたいに。
ヌルヌルって撫でるだけ。
それがちょっとじれったい。
むずむずして、びくん、と小さく身体を震わせながら、和くんの手を挟むように太ももを擦り合わせてしまう。
つーっと和くんの指が表面を上に上っていって、突起に触れた。
私の愛液で濡れてしまってる和くんの指が、それを擦りつけるように突起を小刻みに揺すってくる。
「っあ、んっ」
思わず舌を離して、喘いでしまう。
だけどすぐに追いかけられて舌が絡められて和くんの指が、まるでバイブレーションみたいに、激しく突起を擦りだした。
「っ、……ふ……ぁ……は」
快感が遠くから波のように押し寄せてくるのを感じる。
グリグリ押されて、こすられて、摩擦と、熱に―――。
「っ! んんっ!!」
一気に押し上げられて、呆気なくイッてしまった。


イッてしまった私を気遣うように、キスが止まった。
でも和くんの指はずっと突起を弄ってる。
「大丈夫か?」
ふらって和くんにもたれかかった私に心配そうに訊いてくる和くん。
「……ん……っ」
小さく頷くと、和くんはふっと笑ってちょっと身体を屈めた。
少し開かれたブラウスの隙間から手を抜いて、その手は私を支えるように腰にまわされる。
そして隙間から覗いてる私の胸に舌を這わせてきた。
冷たい空気の中で舌が熱く蕾にまとわりつく。
「っや、ぁんっ」
下の突起への愛撫はずっと続いててびくびくって小刻みに身体が震え続けてしまう。
「気持ちいい?」
「……んっ、……は……っ……気持ちい……ぃ、和…くんっ」
胸の蕾を舌でなめられて、口に含まれて転がされる。
気持ちいい。
アソコがむずむずする。
イってしまって、熱く蠢いている私の秘所。
でも和くんの指は突起だけを弄ってる。
それが、気持ちいいけど、じれったい。
「かず…く……っ」
ちゅう、って蕾を吸う和くんの頭を思わず抱きしめながら呼びかけると視線だけを向けてくる。
なに。
視線で問われて、その眼は優しいけど、恥ずかしくって言えない。
ナカを触って、なんて。
ぐちゃぐちゃにかき回してほしい、なんて。
言えなくって、ただ和くんを見つめてると和くんはカリッと胸の蕾を甘噛みして、くちゅ、くちゅ、浅く指を入れてきた。
「……あっ……」
「実優、入れてほしいか?」
割れ目を開くように、くちゅくちゅとまわる指。
足りない刺激に恥ずかしいけど、頷いてしまう私。
「何本入れてほしい?」
「……いじ…わる…っ」
何本、なんて、そんなの言えないよ。
ぎゅーっと和くんの頭を抱え込むとくすくすって笑う声が聞こえてきた。
「ごめん。実優が可愛いから、いじめたくなった」
そう言いながら、和くんは指を二本ゆっくりと私のナカに埋めていった。
街の片隅。
あたりはもう暗くなってる。
人がいつ通ってもおかしくない路地裏に、くちゅくちゅ、粘着質な水音が響いてる。
人が来たらどうしようって思うのに私のナカでグチャグチャ動きまわる和くんの指に、
「っあ…ぁ……ん、っ」
腰が勝手に揺れてしまう。
和くんが私を引き寄せた。
和くんの足の上に横向きに座る。
落ちないように和くんの首に手をまわした。
私を抱きしめるように回された手が胸を弄りはじめて。
もう片方の手が足を開かせて、また中心に触れて今度は三本指が入ってきた。
増した圧迫感。
ぐちゅぐちゅ。
ナカでばらばらに動く指
「あっ……ゃ、っは…ん」
胸の蕾もぐりぐりこねられて、ぴくんぴくんて身体が揺れてしまう。
「か、ずく…んっ……ぁっ……ふ…っ」
気持ちいい。
言葉に出せなくって、和くんを見上げると、和くんは熱っぽい眼で私を見て笑った。
「お前、可愛すぎ」
和くんの声がすごく優しいから、ひどく恥ずかしく感じた。
そしてググって三本の指が奥へと突き刺さってきてビリビリ激しく電流みたいな快感が走り抜けた。
「っあ! ぁ…っ、んっ」
大きな喘ぎを上げてイッちゃう私の唇を和くんが素早く塞ぐ。
たぶん声を抑えさせるために。
でもイったばっかりで、くちゅくちゅ舌を激しく絡められると頭のナカが沸騰しちゃったみたいに熱くなってなにも考えられなくなる。
グチュ、グチュッ。
って、和くんの指がひとまとめで抜き差ししてて。
もっともっとって。
快感を得るように腰を浮かせて、足を開いてしまう。
和くんの指が、私のナカの敏感な箇所に触れて、ひと際激しく身体が震えた。
それに気づいた和くんがそこをグリグリと突いてくる。
「っぁ、ふ…ぁ……ッ! ……っぁ……んっ」
ぐちゅぐちゅっ
ぐちゅぐちゅっ
速度を上げて和くんの指がナカを犯していって、何度目かの絶頂が一番強そうな快感の波が押し寄せてきてびくびく脚を震わせてたら、ちゅう、って舌をきつく吸われた。
ちょっと痛いくらいの刺激さえ快感で。
「っあ! ンンっ!!!!」
和くんにしがみつきながら和くんの指をぎゅっとキツク締めつけながら一番強い絶頂を迎えた。