secret 28 金曜日はパラダイス!?

「そろそろ二回戦するか?」
「……っ…ぁ、そ、ろそろ…って! まだシ終わって20分も経ってませんよ!」
このままじゃヤバい!
慌てて先生の手を振り払って起き上がった。
先生はため息をつく。
「わかったよ。もうちょい待ってやるから。ただ、とりあえず」
先生は逆に怖い爽やかな笑顔を浮かべて、
「ほら、バンザーイ」
まるで子供に言うように言ってきた。
「は?」
「バンザイ、だよ」
にらまれて、仕方なくバンザイって両手を上げてみた。
そしたら……。
「……ッ! キャ〜!!」
スポッとTシャツを脱がされた。
ブラジャーつけてないし!!
「な、なにするんですか!!」
胸を片手で隠して、Tシャツを奪い返そうとするけど、先生はポイっと放りなげる。
慌てて拾おうと立ち上がるけど、先生に腕をつかまれる。
「いつもヤるとき服のままだろ? だから見たかっただけ」
そう言って、先生は私をソファーに押し倒して両手を縫い付けるように押さえた。
ジロジロとイヤらしい目で見てくる。
「胸、D?」
触りながら聞いてくる先生に、はずかしくて身をよじることしかできない。
「………実優」
少し眉間にシワを寄せる先生。
「お前、水曜日以降で誰かとヤっただろ」
「えっ!?」
水曜日以降って……思い出すまでもない。
和くん……。
「キスマークついてるぞ」
ツンツンって胸の内側の方を触ってくる。
「俺はキスマークつけない主義なんでな」
先生は薄く笑って、私が見落としてたキスマークをペロリ舐めた。
「お前、そんなに溜まってたのか?」
「なっ!? 先生じゃあるまいし、そんなわけありま……」
先生の冷ややかな眼差しに口を閉じる。
「じゃ、なんで?」
「それはっ、先生のせいですよっ!!」
「はあ?」
「昼休みだし、人通るからダメって言ったのに、するから!」
「…………」
「だから、先生の……」
「お前、襲われたのか?」
低い声。いきなり真剣な顔の先生。
私は戸惑いながら小さく頷く。
「顔、見たか?」
「えっ!?」
な、なんだろ。
まさか探すつもり!?
「せ、先生っ!! いいんですっ!! 済んだことだし」
焦って叫ぶと、不信そうな眼差しを向けられる。
「おい、実優。知り合いか?」
「………あの私が悪いんだと」
「…………」
「だって優しい友達だし、きっと、私が付き合ってもない先生と……そのエッチなことしてたから……。だから……怒って」
「付き合ってないけどエッチしてたって言ったらヤられたのか?」
「……は、はい」
先生は舌打ちして「いちいち嫉妬で襲うなよなぁ」って呟いた。
……嫉妬って…なんのことだろ?
よくわかんない私に、
「いいのか? 犯罪だぞ」
先生が言う。
私は勢い良く首を横に振った。
「い、いいですっ!! 多分…後悔してると思うし…。また友達に戻りたいし……。
それに襲われたっていうなら先生から何回も襲われてる…………し……」
なんとか誤魔化そうって思ってたら、余計なことを言っちゃってたらしい……。
怖い顔をした先生がニヤリと不気味に笑った。
「わかった。お前がそう言うなら黙っててやる。それにしても……」
目を細めた先生が強い力で、ぐにゃっと胸を掴んだ。
「っ…!」
「お前のことだから…、友達に犯されたのにイキまくったんだろう?」
先生の言葉に、一気に顔が熱くなった。
「図星か。っとに、淫乱だなあ……。そんな淫乱にはお仕置きしなきゃだな?」
「……え?はあ〜!?」
私の絶叫が、部屋中に響きわたった。



「お、お仕置きって、なんですか〜!?」
怖くてジタバタするけど、先生は私を担ぎ上げるとリビングに隣接した全面スライドドアを開ける。
そこはまた広い部屋で寝室だった。
キングサイズのベッドかドンと置かれてる。
そのベッドにポイっと私は放りなげられた。
「きゃっ」
ベッドはよくスプリングがきいてて、身体がぽんと跳ねた。
先生はどうやらウォークインクローゼットらしいスペースに行って、箱を持ってきた。
私の横にきた先生がニヤニヤと箱を置く。
な、なんかすごいイヤな予感がするんだけど……。
「先生……?」
「オモチャ箱だ」
「おも……ちゃ?」
そしてパカッと箱が開けられた。
中をのぞき込む。
「…………」
見なきゃよかった……。
青ざめる私のそばで先生は一つづつ取り出す。
「ローターだろ? これがパール入り極太バイブ、こっちは長さがあるタイプ、こっちはかなり破壊力抜群な動きをするぞ?
で、アナルビーンズにバイブ、あとこれは……」
「せ! 先生っ!」
「なんだよ」
楽しそうに話してた変態エロ教師……は、説明を遮られたせいか軽く睨んでくる。
でもそんなことで怯んでる場合じゃない!
「む、無理です!」
先手を打って言ってみた。
これ全部使うとか言われたら堪えられない!
「お前に拒否権はない。でも心配するな」
黒い笑みを浮かべる先生。
「この箱のは使わないから。イキまくったら、お仕置きにならないからな?」
「……………え」
「お前にはこっちだ」
どうやら隠してたらしい小さな袋。
その中から出てきたのは黒いブラジャーとパンツ。
え、なんだろ?
「ほら」
戸惑う私に先生がブラジャーをつける。
「……せ、せんせ」
一見普通のブラジャー。だけど着けたらわかる明らかな違和感。
でも先生はなにも言わずに今まで履いてたパンツを無理やり脱がせて、無理やり新しいパンツを履かせてきた。
そして、やっぱりな違和感。
「先生っ!! これって! えっ!? ちょ、せんせっ!!」
私の両手が後ろで縛られる。
そして両足首も、縛られた。
「ま、そんなたいしたことじゃない」
ニヤリと先生が私に何かを見せた。
………リモコン?
まさか。って思って先生を見つめると、先生はリモコンのスイッチを押した。
その瞬間ブブブ…っていうモーター音とともにブラジャーとパンツのある部分が振動しだした。