secret 19 五時間目も、波乱万丈!?

「っあ! ぁ……んっ!!」
欲しかったモノにナカを満たされて喜びで身体が震える。
「……くっ…!」
和くんは顔をしかめて、呻いた。
「お前…っ、きつすぎだろっ。……っくそ!」
ギュウギュウ和くんを締めつけてるって自分でもわかってるから、顔を赤くするしかできない。
和くんは一瞬ため息をつくと、腰を動かし始めた。
膝の裏を抱えて、奥深くに突き刺さるように強く打ちつけてくる。
「ッゃ…、……あっ、………ぁんっ……ッふ…ぁ……ッッ」
ぐっぐっと突きあげられる刺激に、背中がのけぞってしまう。
和くんの手が不意に胸に触れてきた。
「あんっ! ひゃ……ぁ……ッ」
手のひら全体を使って胸の形がかわるくらいにぐにゃぐにゃ揉まれる。
「だ…め……ッ……っは…ぁんっ……和く…、気持ち…いい…っ」
ぞわぞわ粟立つような刺激に、私はつい本音を口走っちゃう。
その瞬間私のナカで和くんのモノがさらに膨張するのを感じた。
「ぁあんっ…! おっき、く……かず…く…んっ…っふ…ぁッ」
ジュプジュプと激しさを増して突きあげられる。
両膝を折り曲げられ胸に押し付けられて深く深く入ってくる。
圧迫感が強くなって苦しい。
でもナカを抉られる感触も強くなって和くんの突き刺しに合わせて腰を上下に揺らす。
「っゃあ! っは…、あっ……ん……ゃ…ッ!!」
パシッパシッと腰を激しく打ちつけられて、もう何も考えれなくなる。
「ん…っはぁ……ッ! かず…くんっ……イッ…ちゃう……イッちゃうの…っ」
首を振りながら喘ぎ叫んだ。
ぐっとさらに畳んだ足を押し付けるようにして和くんがのしかかってくる。
「―――実優……っ……イケ……よ……!」
出て行っちゃうんじゃないかってくらいまで引き抜かれて、そしてグチュッと一瞬で最奥へと突き戻ってきた。
「っひゃ……ぁ……ッッッ!!!!」
私は声にならない叫びをあげて何度目かの絶頂を迎えた。
「……は……っ……ぁ……」
びくん、びくん、波打つ身体。
息が途切れ途切れしかできない。
力が入らなくってだらりと床に身体を預ける。
ぼんやりした視界には、頬を上気させ堪えるように眉を寄せている和くん。
脱力した身体の中で、和くんのモノが埋まってるアソコだけが収縮と痙攣を繰り返してる。
「………動いていいか?」
そう和くんが聞いてきたのは、私がイッて少ししてからだった。
その目が少し心配そうにしていて。
あれだけ最初冷たかったのに、私の身体のこと気にしてくれているんだと思ったら嬉しくなった。
嫌われてるんじゃないんだ。ほっとして、小さく、頷いた。
和くんは私の太ももを持ち直して、大きく開かせるとゆっくり動き始めた。
「…んん…っ……ぁ……っあ……っ」
ぬちゅ、ぬちゅと粘着質な水音が響く。
激しくないけど、逆にそれがいまは心地よくて、割れ目を摩擦する和くんの熱さにゾクゾクする。
「実優……、イイか?」
やっぱり……。
さっきイッてから、優しくなった和くん。
それに“実優”って呼ばれるのが、実はさっきが初めてで。
だからものすごく嬉しい。
「……う、ん……っ。……気持ち……い……ぃ……よ」
こんなことを言ってしまって、ちゃんと元の友達に戻れるのかなって不安はある。
でも今は与えられる快感を受け入れることしかできない。
「実優……」
熱のこもった眼差しの和くんが顔を寄せてくる。
唇同士が優しく触れ合って、和くんの舌が私の口内にそっと入り込んでくる。
クチュクチュ、唾液を伝わらせながら、舌を絡め合わせる。
和くんの手が背中にまわって抱き起こされた。
舌は絡みあったまま、ゆっくり熱いモノを出し入れされながら、きつく抱きしめられる。
背中をそっとなぞる和くんの指。
「……っ……っふ……ん…っ」
キスで、頭が、熱くなる。
ぐらぐらして、和くんへともたれかかるようになってしまう。
ギュッと、和くんが私を抱きしめる手に力を加えた。
そして突き上げが徐々に早くなってくる。
「実……優」
切なそうな、熱い吐息とともに名を呼ばれ、なぜか私まで切なくなる。
「っ、かず……くん…っ……」
どうしたの、なにがあったの?
一瞬そんなことを思うけど、ぐちゃぐちゃと和くんの腰が大きく上下に揺れ出し、その考えは快感の波にさらわれ消えて行く。
首筋に顔をうずめる和くんから乱れた吐息がこぼれて、肌をぞくぞくくすぐられる。
「……っく……、もう……もたねぇ……」
切羽詰まったような和くんの声が聞こえたと同時に、激しい突き上げが始まった。
「ッや……ぁ…! ぁんっ……っは…!」
腰を打ちつけられながら、和くんの両手が私の腰をつかんで左右に揺する。
そのたびにナカを擦る角度が変わって、びくびく震えてしまう。
じわじわと、だけど急速に駆け上がってくる快感。
「ッ……、……ぁ……ぁっ……」
和くんにぎゅっとしがみつくと、和くんのモノが膨らむのをナカで感じて。
ガシガシと突きあげられて。
「ぁ! やぁ……ッ!!!!」
私は最後の絶頂を迎えて、ナカを収縮させた。
「……ッ! っく!!」
苦しそうに切なそうに呻いて、和くんは私のナカから引き抜いた。
ビュッ、っと太ももに白濁の熱いものが飛び散ってきた。



それからはお互い沈黙だった。
私はイッた余韻でぼんやりしてたっていうだけでもあったんだけど
和くんは私の太ももと、床にこぼれおちた白濁を拭き取ると、乱れた私の着衣を綺麗にしてくれた。
そして無言で私を見つめる。
何か言いたげにしてたけど結局なにもいわずに和くんは準備室から出て行った。
掛け時計を見ると、もうあと15分ほどで5時限目が終了する時間。
どうしよう。
あと15分……で、動けるかな。
………ていうか、もう帰ろうかな。
続けざまに2回も、それも別々の人とシてしまってかなり身体がだるかった。
のろのろと重い腰を上げて、窓を開けた。
冷たい空気が入ってくる。
でもそれが火照った身体には心地いい。
充満していた和くんとの情事の熱と匂いが消えるのを待って窓を閉めて私も準備室をあとにした。
戻った教室には和くんはいなかったけど、授業を受ける気にもならなくって早退してしまった。

……明日。どうしよう。
和くんに会ったらどんな顔したらいいのかな?
不安で、誰かに相談したくって私は携帯を取り出した。
電話帳を開いて
“あの人”の名前を表示させて―――。

でも結局、発信ボタンは押せなかった。


和くん……またお友達に戻れる……よね??