secret 17 五時間目も、波乱万丈!?

う、そ。
聞かれてた?
「え?」
誤魔化さなきゃ。
そう思うのに、なんて言えばいいのかわかんない。
パニックになってくる。
「お前って、付き合ってもない男と……できるやつだったんだ」
そしてグラリ、視界が揺れた。
「………った」
なにが起こったのか、一瞬わかんなかった。
背中が床についてる……?
天井が見えて、和くんが、私の、上に―――?
「……和……くん……?」
「……お前って、そういう女だったのか?」
和くんの目はどこまでも冷たい。
責められているような気がして、私は何も言えずに視線を逸らした。
「………っ? やっ!?」
和くんが私の首元に顔を埋めた。
驚いて身体をよじる。
「誰とでもできるんだろ?」
低い声で、耳元で囁かれる。
「か……ずくん? っあ! やだっ、やめてっ!!」
プツプツとブラウスのボタンを外していきながら、唇を這わせていく和くん。
なんで?
どうして?
頭がパニクって、どうすればいいのかわからない。
まだ友達になってちょっとしかたってないけど外見は派手な彼が、ちょっと照れ屋で、優しいってこと知ってる。
だから。
「なんで? 和くんっ。お願い、やめて?」
驚きで目が潤む。
和くんをじっと見つめると、「逆効果なんだよ……」って和くんは呟いた。
意味がわからなかったけど、このままじゃいけないと思って起き上がろうとした。
だけど和くんは緩く結んでいたネクタイを解くと、それで私の両手を縛りあげた。
「やだっ! 和くん?! ねぇ、どうしたの?」
やめて、って叫ぶけど和くんは、もう私のことを見てもくれない。
ただ―――その手で私の太ももをつかむと、大きく広げた。
あわてて閉じようとするけど、すぐに和くんが身体を割り込ませてきてできない。
和くんは私の腰を片手で掴み、動けないようにするとのしかかってきた。
開いた胸元からブラジャーをはぎ取られる。
あらわになった胸を和くんが舐める。
「っ……やっ」
友達にされているっていう事実に顔が真っ赤になっていく。
「和く…んっ。お願い…っ」
「お願い? もっとって?」
やめて、って意味なのに。
和くんはわざとなのかバカにしたような声で言って、胸の蕾に軽く歯を立てた。
「っは……! ぁん……っ」
ビリっとそこから電流が走る。
ついさっきまでしていた情事の余韻がまだ残っているから、身体がびくびく反応していく。
片方の蕾を指で摘ままれ、弄られて。片方の蕾はきつく何度も吸われて。
「っや……かず……くん……っ、……だ……めぇ…っ」
チュパ、チュパ、和くんの唾液で蕾が濡れていって、吸われるたびに小さな音がたつ。
「っふ……っぁ……ン…ッ」
「気持ちいいんだな」
胸から広がってくる快感に身体を震わせてると、和くんが冷笑して言った。
その冷たさに、現実に引き戻される。
「犯されても感じるのか? お前」
胸から離れていった和くんが言いながら、パンツの中に手を入れてきた。
「………なにこんなに濡らしてんだ? グチャグチャだぞ?」
「……ッ……」
快感を耐えようと歯を食いしばる。
だけど、和くんの指は遠慮なしに割れ目を、ナカを浅くかき混ぜてくる。
クチュクチュ。
聞こえてくる水音に、恥ずかしさが倍増する。
和くんはパンツから手を引き抜くと、私の前にその指をみせつけるように持ってきた。
「ほら、濡れてんだろ? これお前のだろ?」
「……っゃ」
恥ずかしい。
和くんは無表情にその指をぺろりと舐めた。
妖艶、っていう言葉が浮かんだ。
私は襲われてるのに、和くんのその仕草に、アソコが熱く蠢くのを感じた。