secret 107  Border line  

ギューっと痙攣と収縮してるアソコがゆーにーちゃんの指を締めつけてるのがわかる。
顔を上げたゆーにーちゃんと目が合った。
「気持ちよかった?」
「……う……ん…っ」
指はまだ埋まったままで、また軽くナカを掻き混ぜられた。
「んっ、は……ぁ」
どんどん生まれてくる刺激に、背筋が震える。
「ゆう、にーちゃん……っ」
「なに?」
「あ……の」
3本の指で快感を引きずりだされてるけど、でも疼くアソコはもっと違うモノを求めてる。
「指じゃ、物足りない?」
ずるっと指を引き抜かれた。
ゆーにーちゃんは涼しい顔で笑いながらズボンを脱ぎすてると、私の両足を大きく抱えた。
熱く硬いゆーにーちゃんのモノが割れ目に擦りつけられる。
ほんの少しだけ先端が入って、それだけなのに痺れが走る。
くちゅくちゅと先端だけを出し入れさせるゆーにーちゃん。
それがもどかしくって眉を寄せてゆーにーちゃんを見つめる。
「……っ……んっ……、ゆーにーちゃんっ」
「なに?」
「いれ……て? ……お願い……っ」
恥ずかしさを堪えて言うと、ゆーにーちゃんは苦笑して私の足を抱えたまま覆いかぶさってきた。
「実優、可愛すぎるんだけど」
言いながら、ずぶずぶとナカに入ってくるゆーにーちゃんのモノ。
一気に満たされて、圧迫感をと熱さを覚えるナカにぶるぶると脚が震えてしまう。
「んっ、は、ぁん………っんん」
気持ちよさに頭の中が痺れる。ぼうっとしてるとゆーにーちゃんに唇を塞がれ、激しく口のナカも犯される。
それと同時に一気に突き上げが激しくなっていった。
「ん……んっ……」
くちゅくちゅと口のナカから響く水音と、ぐちゅぐちゅと下から聞こえてくる粘着質な水音に思考が麻痺していくような気がする。
気持ちよくって、おかしくなっちゃいそうになる。
ゆーにーちゃんの手が胸に触れてぎゅっと蕾を摘んで。
「んん! っあん!!」
唇が離れて、耐えきれずに高い喘ぎをこぼしてしまう。
「……実優のナカ、どろどろ熱くて…、俺のを溶かしそう」
切なげに眉を寄せたゆーにーちゃんが小さく笑いながら、私の背に手を回す。
ぐっと持ち上げられて、ゆーにーちゃんは後ろに倒れて、私がゆーにーちゃんの上に乗っている体勢になってしまう。
体重がかかって、最奥まで一気に突き刺さってしまう。
「ゃあ! っあ、あ……んっ」
「……動いて?」
お尻を掴まれて、揺すられる。
ゆーにーちゃんの言葉と、そして快感を逃がさないように、身体が勝手に動きだしちゃう。
ぐちゅぐちゅと腰を上下するたびに蜜が溢れてシーツを濡らしていく。
下からゆーにーちゃんの手がぐにゃぐにゃと胸を揉みしだいてて、快感が加速していく。
「んっ……、っは……ぁ……きもち……いい……っ」
ただただ快感を追い求めて腰を激しく動かしてしまう。
それに突然ゆーにーちゃんからの突き上げもはじまって、一気に身体がまた昇り詰めていく。
ぐちゅぐちゅ。
卑猥な水音さえも快感で。
胸を弄っていたゆーにーちゃんの手が、片方下に伸びて、揺れてる私の中心にある突起を擦った。
「んっあ、っやぁ……っ!! イっちゃう……っ」
ぐりぐり容赦なく突起に摩擦を送られて、下から激しく突きあげられて。
「あ……っぁ……ぁん…っ!!」
2度目の絶頂に達してしまった。
全身が小刻みに痙攣して、私は思わずゆーにーちゃんの胸に倒れこむ。
ゆーにーちゃんは私を抱きしめて、また腰を動かしだす。
「っ、ぁ、んん……。ま……って」
「ダメ」
耳を甘く噛みながら、ゆーにーちゃんが囁いた。
そして今度は上下が逆になる。
私が下で、ゆーにーちゃんが上で、最初と同じ体勢に。
ぐっとゆーにーちゃんは私の脚を大きく開かせて、ぐちゅぐちゅ抜き差しを始める。
激しく腰を打つつけられる。
ぎりぎりまで出ていったかと思うと、最奥まで一気に貫かれて。
それが速いスピードで繰り返されて、イったばかりの身体はまた大きく震えだす。
「んんぁ、っ……、や……、ぁん…っは……、ま……た、イっちゃ……う…っ」
強すぎる快感に、ゆーにーちゃんの腕をつかむ。
バシバシと腰を打つゆーにーちゃんは濡れた眼で私を見つめながら微笑んだ。
「何度でもイケばいいよ……っ……」
「……っあ、……ぁっ……ふ……ぁんん……っ!」
アソコが熱い。溶けてしまうくらいに熱くって、激しい圧迫感と摩擦と、最奥を突く苦しさにも似た快感に全身が包まれていく。
「ん、っは……ふ……ぁん…っ、イ……っ」
気持ちいい。
頭の中が今まで以上に真っ白になってく。
激しく腰を振るゆーにーちゃんも眉を寄せ、快感を堪えているのがわかる。
「ゆうにぃ……ちゃ……っ」
そう呼ぶと、ゆーにーちゃんは私の片脚を持ち上げ自分の肩につけて、いっそう奥まで突き刺すように動き出した。
「んっ、ぁ!! イ……く……っ! イっちゃ……うっ!!」
目の前がチカチカして、どうしようもない快感が迫ってくる。
全身をびくびく痙攣させながら、また一層強く打ちつけられる腰に、3度目の絶頂に押し上げられた。
「っあ、……イク……っ!!!」
ぎゅーっとアソコが小刻みに痙攣しながら収縮する。
その瞬間ゆーにーちゃんのがさらに膨張するのがわかって。
そして熱くたぎるものが、奥深くに吐き出された。






横向きに抱き合ったままの私とゆーにーちゃん。
絶頂の余韻はまだ強く身体に漂ってて、ゆーにーちゃんの手が背中を撫でるだけでビクビク震えてしまう。
「大丈夫?」
優しい声で、髪をそっと撫でてくれる。
私はゆーにーちゃんの胸に顔を伏せたまま、「うん」って頷く。
まだ繋がったまま。
私は顔を上げてゆーにーちゃんを見た。
ゆーにーちゃんは動きを止めてて、私をじっと見つめてた。
ゆーにーちゃんは目を細めて、私をぎゅっと抱きしめる。
「もうしばらくこのままでいい?」
「………うん」
繋がったままでこうしていることはいつものこと。
動かなくっても、ただ繋がってるだけで、満たされてて、熱くって、それだけで気持ちいい。
「……実優」
「……うん?」
ゆーにーちゃんは私の髪を梳くように撫で続けながら、ぽつり呟いた。
だけど、それっきり何も言わない。
「ゆーにーちゃん?」
呼びかけると、ゆーにーちゃんが私を抱きしめたまま半身を起した。
動いたことで、ぐちゅっとナカが擦られて、腰が揺れてしまう。
まだ熱がくすぶってる身体に身体を震わせてると、頬をゆーにーちゃんの指が撫でた。
「実優」
「……うん?」
「俺は……あと1カ月で……また向こうに戻る」
突然真剣な眼で私を見据えて、ゆーにーちゃんが言った。
それは当然の事実だったことなのに、すっかり忘れていた事実。
また、ゆーにーちゃんがいなくなってしまう、っていう事実。
「……っ」
以前空港でゆーにーちゃんを見送ったときの、あのときの哀しさをまた味わうんだって思ったら、胸がひどく痛んだ。
ぎゅっと唇を噛み締めると、それに気づいたゆーにーちゃんがそっとキスをする。
「……実優」
「………」
ゆーにーちゃんの瞳がゆらゆら揺れる。
「―――俺と……、俺に、ついてきてくれないかな……」
絞り出すように言われたゆーにーちゃんの言葉。
その意味が一瞬わからなかった。
だけど、すぐに、理解して―――。
「前、一緒に連れていけないって……俺が勝手に距離置いたのに、今度はついてきてほしいなんて、わがままだってわかってる」
「………」
「……だけど。あと2年以上……、また実優と離れて暮らすなんて……耐えれそうにないんだ」
傍にいてほしい、って切なく私を見つめるゆーにーちゃんに―――涙がこぼれる。
「わ……たし」
「……いますぐに返事はしないでいいから。新しい学校で、新しい友達もできたばっかりだろうし。だから、ゆっくり考えて」
「……うん」
手続きは別として、行くのは、簡単。
ゆーにーちゃんの海外赴任が決まったとき。連れていけないって言われたけど、私はいろいろと向こうの学校のこととか調べておいた。
距離を置こうって言われたけど、でも、ゆーにーちゃんと離れることなんて、想像できなかったから。
だから―――。
「ゆーにーちゃん、私……」
「実優」
一緒に、って言おうとしたのに、ゆーにーちゃんは遮って、唇を塞ぐ。
くちゅっと唾液を絡ませながら、熱くキスを交わす。
こつんと額と額をくっつけて、ゆーにーちゃんは私を見つめた。
「よく、考えてから決めてほしい。全部、よく考えてから……。俺は―――」
ゆーにーちゃんは目を伏せて、私の首筋に顔を埋めた。
「……もし、向こうに……実優がついてきてくれたら……」
ゆーにーちゃんの震える吐息が、肌を滑る。
「……俺はたぶん、本当に"―――"」
ぎゅっときつく、きつく私を抱きしめながら、ゆーにーちゃんは小さく、呟いた。
私はゆーにーちゃんを抱きしめ返して、そっと、その背中を撫でた。