EXTRA GAME / Fragment 2

「これで少しは色気がつくだろう」
浴室からはシャワーの音がしている。すり硝子に映る白い裸体。
それを横目に見ながら、脱衣所にバスタオルと実優の着替えを置いた。
着替えは俺のTシャツと新品のショーツだけ。
ピンク地にレースがやたらとあしらわれたショーツはいつだったか智紀が俺にジョークで寄越したものだった。
一見普通のショーツだが、股の部分が開いているオープンクロッチタイプ。
これまで関係した女たちにはピンクがイマイチ似合わなかったからそのまま放置してたが……。
実優ならイケるだろう。
ヤってるときはエロいくせに普段ぼーっとしてるからこれを履けば通常も色気がでるかもしれない。
リビングへ戻りテレビをつけながら今風呂に入ってる実優とのついさっきのやり取りを思い出す。
不意をついて後ろから胸を揉んでやったら、色気もくそもない叫びを上げて萎えた萎えた。
『ぎゃっ』はねーだろ。ぎゃ、は。
さして面白くもないテレビを眺めながらビールと煙草を飲む。
3本目のビールと4本目の煙草を吸っているときに、リビングのドアが開く音がした。
……女は長風呂過ぎだ。
1時間近く入ってた実優へと視線を向けると、リビングのドアを少し開けそこから顔をのぞかせている。
「なにしてるんだ」
少し顔を赤くして困ったような表情をしている。
「あ、あの、先生。ズボン貸していただけませんか?」
「はあ?」
用意していたのはTシャツとショーツだけ。ズボンを履いてないから姿を見せるのが嫌らしいが……。
貸すわけねーだろ、あほ。
軽くため息をついて、実優を無視してまたテレビへと視線を戻す。
「変態エロ教師……」
小さい呟きが聞こえてきた。
一瞬振り返って睨む。
聞こえてないだろうと思ってたらしい実優は顔をひきつらせて視線を泳がせていた。
……っとに、なんでこんなヤツ呼んだんだろう?
これまで関係してきた女は気分によっても変わってはいたが、たいてい同じ系統の女だった。
自分を魅せることに長けた色香のある女たち。
比べるだけ無駄だが、実優は色気のいの字もない。
まぁ―――だからこそ乱れているときのギャップが面白いんだけどな。
「なにか飲めば? 冷蔵庫から好きなのとっていいから」
恐る恐るリビングへと入ってきた実優に声をかける。
返事があって実優はキッチンへと入っていった。
………とりあえず、見ておくか。
Tシャツに生足がどれくらいエロいか、そんなことを考えながらキッチンへと静かに向かった。






エロくせぇ……。
自分で用意しておいてなんだが、想像以上にエロかった。
卑猥としかいいようのない眼下の光景を食い入るように眺める。
俺たちがいるのはキッチン。実優をキッチン台にのせ、その両足を割って中心を眺め視姦中。
「すげぇな、エロすぎ」
ピンクのショーツは股の間で割れ、そこからはっきりと秘部が覗いている。
本心そのまま呟けば、ハッと我に返った様子の実優がわめきながら俺を叩いてきた。
「これなんて言うか知ってる? オープンクロッチショーツって言うんだぞ」
ニヤッと笑いながら、実優にその名前を教えてやる。
いま実優が身につけているショーツの名前を。
「実優」
「実優、下見ろ」
「……ヤ……です」
「見ろ」
「…ッ! ヤダっ!」
ショーツを見下ろして顔を真っ赤にさせて視線を逸らした実優。
顔だけじゃなく露出している肌がうっすら赤くなっているのは羞恥もあるだろうが―――。
「実優。見てろ」
興奮しているからだろう?
笑いながら言い、ショーツの割れた部分へと触れる。
「ちゃんと見てるか、実優? ほら、俺の指を飲み込んで行ってるぞ?」
濡れていたソコは容易に俺の指を飲みこんでいく。
見せつけるようにゆっくりと根本まで指を挿入した。
「ナカ、相変わらず熱いな。初っぱなからギュウギュウ締めつけまくってるし……」
「っや……んっ…」
ゆっくりと動かすと、眉を寄せながらも実優は俺の手元を、つまりは卑猥にも粘着質な水音を響かせて指を咥えこんでいるソコを見ている。
「感度いいから、どこでも感じてそうだけど……、お前のイイとこってどこ?」
「…っ…あっ…し、しら…なっ…」
羞恥に顔を真っ赤にさせて首を振る実優。
膣壁をさぐるように指を這わせていく。奥へと突きあたる寸前で、実優の身体が震えた。
ここ、か。
探し当てたスポットを攻め出せば、喘ぎは一気に高くなり蜜は大量に俺の手を濡らしだす。
「イイか?」
「やっ、だ、っは、っあ…ッ、先生…っ、や…っ」
「ヤ、じゃないだろ? ほら実優。しっかり見ろよ。お前のナカに俺の指が突き刺さってるだろ? ほら……、どこに当たってる? ここがイイとこだろ?」
指を二本に増やし、抉るように擦ってやる。
快感に顔を歪めている実優はやっぱりエロくさい。
「せ、ん…っせぇ…っ」
「どうした、実優?」
必死で快感を耐えようとしているらしいが、それも限界なのか小刻みに脚が震えている。
薄目にそれを眺めながら、開いている片手で挿入の準備を始める。
「ん…ッ、あ…たし…っ…ん…イっ…ちゃ」
言葉通り俺の指をきつく締め付ける膣内は蠢くように収縮を始めていた。
「ああ。イケよ。見ててやるから」
イったらすぐに挿れてやるから。
「っ…あ、あッ……イ、イク……せ、先生…ッ!!」
感じる場所を重点的に攻めてやると実優は大きく身体を震わせた。
「っは…ぁ……、あ…、や、あ! あッ!」
イってすぐ指を引き抜き、そして淫欲に昂ぶった俺自身を実優の中へとねじりこませていった。