HAPPY BIRTHDAY!! 7

「……ゃ……だめ……」
「だめ? 何がだ?」
忍び笑いをする先生。強弱をつけて揉まれ、乳首をこねられる刺激に軽く背中がのけぞってしまう。
お湯の中だから身体が少し浮きそうになって力を込めて先生にもたれるようにすり寄ると腰のあたりに硬い異物感があって、それに身体の中心が疼いた。
「お、お風呂だし……外だし」
「外っていっても部屋の一部だからそんなに気にすることはないだろ。それにさっき『気の済むまでしていい』って言ったはずだぞ?」
「でも……っ、ぁんっ」
太ももを這っていた手が付け根へと滑りこんでくる。先生の長い指が割れ目をゆっくりと撫でてきた。
「それにすごい濡れてる」
温泉とは違う、ぬめりのある感触に先生の指が滑っているのを実感する。
それが自分から出てる蜜だってことわかってる。
触れられるたびに自分の中から出てくるのを感じずにはいられない。
「だ、って。さっきシったばかっかりだから。だ、だめ……っ。出ちゃうっ」
割れ目を上下する指が時折思い出したように突起に触れナカに入り込んできたりするから先生から離れようとした。
さっきナカに吐き出された先生の欲の残滓がまだ残っていて、蜜と一緒に出てきそうな気がした。
だけど胸を揉む手ががっちりと身体を抑え込んでて動けない。
お湯だけがゆらゆら揺れてる。
「出そうなら、ちゃんと締めておけばいいだろ?」
笑いながら先生は下の突起を強くこねる。
びくびくと身体を震わせると胸にあった手が私の顎をつかみ後ろを振り向かせた。
「お前たっての希望だからな。俺の気が済むまでってことは、激しいの希望ってことだろ?」
「………」
へ、変態!!!
あ、あんなこと言わなきゃよかった!!!!!
って軽く睨みつけて言おうとしたんだけど、それより先に先生の指がナカにもぐりこんできてかき回しだした。
お湯も一緒に巻き込んでナカにはいってくる。
熱いお湯が指の隙間からナカに浸食する感覚が変に刺激あってどうしようもなく甘い吐息が出てしまう。
「実優?」
返事を催促するように先生が耳たぶを甘噛しながら囁いてくる。
「あ、んっ……、シていいけど……っ、あとで……ベッドで……」
「もちろんベッドでもスるけど。せっかくの露天風呂なんだからな。どっちも楽しまなきゃ損だろーが」
「……へんたい……」
思わず呟いたら、冷ややかな先生の目と目があって、先生はニヤッて笑った。
ずるっと先生の指がナカから抜ける。その感触にさえゾクゾクしちゃったけど解放された身体は喪失感に疼いてしまう。
諦めたのかな……?
身体を離した先生に安心半分残念さ半分になってたらグイッと腰を持ち上げられた。
「っきゃ!」
ざぶん、と大きくお湯が揺れて私の身体は露天風呂の淵に座らせられる。
膝から下だけが浸かった足湯状態。
蒸し暑さと、でも夜だからほのかな涼しい空気が濡れた肌にまとわりついてくる。
温泉で火照った身体にちょうどいいくらいだった。
「……先生?」
なんだろうって首を傾げると先生は私から離れて長タオルを持ってくると私の太ももに乗せた。
「寝転がってみろ」
「へ?」
何する気!?って警戒する私に「いいから寝転がって空見ろ」って強く言うからしぶしぶその通りにした。
板張りの床にあおむけに寝転がって、仰いだ空。
「見えるか? 天の川」
先生が言った。
「天の川……」
暗い空。晴れている夜空には月と、そして――――。
「……あの、雲みたいな……ちょっと光ってるの?」
七夕と天の川ってもちろん知ってるんだけど、実際に天の川を見たことはなかった。
中学の時にゆーにーちゃんと見に行こうかっていう話がでたことがあったけど雨で見れなかったし。
「……なんか不思議……」
空に本当に川みたいにかかっている。
「あれって……星?」
「銀河系。ま、恒星の集まりだな」
「………こう……」
「……お前勉強しろよ、ちゃんと」
「してるよ!!」
呆れたような先生の声に言いかえしながら、天の川に見惚れてた。
「七夕当日は毎年綺麗に見えるわけじゃないしな、ちゃんとよく見てろよ」
「……うん。なんだか……」
「なに?」
「先生の誕生日ってロマンチックでいいな」
「そうか?」
「だって天の川で織姫と彦星は会えるんでしょう?」
そんなロマンチックな日に先生が生まれたなんて、ちょっと似合わないけど……なんてことは口が裂けても言えないけどね。
「ロマンチックねぇ。俺はイヤだね」
先生はお風呂に入ったままで、少しだけ首を上げて見てみた。先生も空を見上げてたけど、ちょうど私に視線を向けた。
「好きな女に一年に一度しか会えないんだぞ? それも雨が降ればまた一年会えない。どんだけ遠距離恋愛だよ」
しみじみとした先生の口調につい笑ってしまう。
でも、確かに―――一年に一度だけなんて耐えられないな。
「……先生が地上に降りてきてくれてよかった」
「はぁ?」
「先生が遠いところじゃなくって近くに、いつも会えるところに生まれてきてくれてよかったなって思ったの」
「………乙女だな」
笑ってるけど優しさが含まれてる声色に、私も笑っちゃう。
「ロマンチックでしょ?」
でも先生の返事はなくって、かわりに覆いかぶさってくるとキスをくれた。
唇を舐められて薄く開いたらほんの少しだけしか入ってきてくれない舌に自分から舌を絡めて。
熱い舌に気持ちよさと、愛おしさが湧いてくる。
夢中になって先生の舌の動きに応えて、しばらくしてリップ音を響かせて先生は離れた。
「……せんせい」
「名前」
「晄人……」
「なんだ?」
もっと、って優しい先生の声に、言いかけた。
ロマンティックなムードになってて、だから素直に「もっとシテ」って言いかけた。
だけど―――。
「ほら、早く言えよ」
口を開きかけた瞬間、先生はニヤッていつもの黒い笑みを浮かべたから、言うのをやめた。
黙った私にニヤニヤしながら先生が太ももを撫でてくる。
「……ムードぶち壊し」
思わずそう言っちゃうと、冷ややかな視線を感じてしまったって気づく。
「あ、えと、あの」
「………」
「……え! っやぁ!!!」
無言で一層黒い笑みを浮かべた先生はまたお風呂にもどり、いきなり私の両脚をつかみ上げるとM字に開かせた。
私はまだあおむけになったままの状態だから、お風呂に立っている先生から開いた脚の中心は丸見えになってるわけで。
「やだっ、先生」
そりゃいつもエッチなことをしてるけど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいから身をよじった。
でもガッチリと太ももを捕まえられて閉じることはできない。
「名前で呼べって言ってるだろ? それにしても、濡れすぎじゃないか?」
先生の視線を感じてアソコがむずむずとしてしまう。
触れることもせずにただ薄く笑って見下ろす先生に恥ずかしくてたまらないのに―――また身体の奥から蜜が溢れていくのがわかった。
「あ、晄人……」
こういうとき"先生"って呼びすぎちゃうと、お仕置きとか言われちゃうからちゃんと名前で呼んだ。
「あんまり見ないで……っ」
顔がものすごく熱くなってるのがわかる。
先生はちらり私を見ると、笑ったまま首を傾げた。
「んじゃ、どうすればいいんだ?」
意地悪く瞳を輝かせる先生に口を尖らせた。