ゆく年くる年 〜煩悩は108つ♪〜

今日は大晦日。
年越し蕎麦を食べて、紅白を見ながらのんびり過ごしてた。
先生はソファに横になって雑誌を見てて、私はそのソファの前に座りこんでる。
たまに先生が髪を撫でて弄ってるのがくすぐったくって心地いい。
会話はあんまりなかったけど、穏やかな雰囲気が流れててすごくリラックスムードだった。
そして紅白が終わって、ゆく年くる年が始まったとき、異変が起きた。
髪を弄る先生の手。それがだんだんと下に降りてくる。
後ろからそっと抱きしめられて、首筋に唇が押し当てられた。
その間も手は私の身体を這っていて、あっさりと素肌へと滑り込んだ手は胸のふくらみを覆う。
「……んっ……」
ちらっと後ろを振り返ると先生と目が合って。
すっかりスイッチの入った色に濡れた先生の目。
それにドキンってしながら先生の片方の手が太ももを伝っていくのに身体が疼いた。
「せんせい…」
恥ずかしいくらい甘ったるい声が出ちゃう。
あっという間に、するすると内股へと移動してきた先生の手が下着越しに秘所をなぞる。
「今年最後にヤっとくか」
耳元で囁かれる。熱い吐息がかかってぞくぞくって背筋に走る刺激。
ほんのちょっと先生に触れられただけで、もう蜜が奥から溢れだしちゃってる。
ヤっとくか、とか露骨な言い方だけど、去年の大晦日も先生と繋がって年を越したなって思いだして、小さく頷いた。
返事のかわりに先生を見上げてちゅってキスをする。
ふ、と優しく笑った先生が深いキスを返してくれる。
幸せで、甘い時間。
先生は私を抱き上げると膝の上に乗せて、またゆっくりと私の肌に手を滑らせた。
あっさりと先生の指が私のナカにもぐりこんできて、くちゅくちゅ水音を鳴らす。
ナカで暴れる先生の2本の指に身体中が熱を帯びて、身悶えてしまう。
テレビでは相変わらず行く年くる年が流れてて、除夜の鐘の音が響いてて―――。
「108つか……」
先生が指を動かしながらぽつり呟いた。
「……ん……、なに?」
「除夜の鐘だよ。108つ煩悩の数だけ鐘をつくだろ」
「う……ん…? ……っぁ」
正直私は除夜の鐘よりもナカをかき回す先生の長い指に気を取られてた。
奥を擦りあげたり、浅い部分を押し広げるようにかき混ぜたり。
不規則な動きで、だけど確実に快感を生み出してくる先生の指に水音はひどくなっていく一方で。
私の頭の中も熱に浮かされたようにふわふわ快感の波にさらわれてる。
軽く乱れてた息そのままに喘ぎをこぼしてると、不意に先生が私の顔を覗き込んだ。
「108つにするか」
「……なにが……?」
「突く回数だよ。俺が108つ突いたら同時にイくとか」
「………」
「あと10分か。まぁ、間にあうだろう」
「………」
先生の指は絶え間なく動いてて気持ちいい……んだけど。
「……なんだその目」
じろっと先生が睨んできた。
「……ううん、なんでも……。ただ先生って……」
「あ゛?」
「………」
「………」
変態だとは思ってたけど―――たまに馬鹿だよね。
なんてことを口が裂けても言えるはずがなくって―――。
「……うん、いいんじゃないかな……除夜の鐘プレイ……」
「………」
「………」
「………」
――――そのあと、不貞腐れた先生を宥めてしたエッチは普通ので。


そして。
「あけましておめでとう」
今年もまた繋がった状態で先生から新年のお祝いを告げられた。
「おめでとうございます」
動きを止めてくれたから、快感の中でどうにか笑顔を浮かべる。
でもそれも一瞬のことで、あっというまに激しい律動が再開しちゃって。
「ひゃ、ぁんっ!」
あっというまに絶頂まで追いやられちゃいました。
それから―――結局先生は"除夜の鐘プレイ"を根に持ってたのか、かなり長い時間ネチネチ攻撃してきてベッドから出させてもらえなかったけど。
まぁそれも先生らしくっていいかな、なんて思った新年。

今年も先生とずっと一緒にいられますように―――!







ちゃんちゃん☆




――あとがき――





えええ、終わり!?というツッコミはなしでwww
ま、バカップルのヒトコマってことでw
先生はたまに馬鹿になるらしいですw
除夜の鐘プレイの案は実は去年(2010)じゃなくって一昨年の年末に書きたかったものなんですが、そのときはまだ連載初めて2日くらいだったので、カップルでもない二人の年越しを書くのもなぁっていうので断念しちゃったものでした
ブログに最初載せてたのよりも加筆修正してます
たぶんPCからは見れてたんだけど、ケータイでだとエロがNGで見れなかったという
ご迷惑をおかけしてすみません
こんなSSですが、楽しんでいただけたなら光栄です!
2011年もよろしくお願いします☆


雲乃みい